このブログでは、世界中の株式や債券、REITに投資する低コストのインデックスファンドをつみたてて資産形成をしましょうとお伝えしています。
先日読んだ、藤原和博さんの「本を読む人だけが手にするもの」の中の、読書についての記述で、インデックス投資と読書の共通点を見つけたので、記事にしてみます。
インデックス投資とは
ここでは、インデックスファンドをつみたてて資産形成することをインデックス投資ということとします。
インデックスファンドとは、決められた指数と同じ動きになるように運用される投資信託のことを言います。
ですから、世界中の株式や債券、REITに投資するインデックスファンドを買うことは、世界の市場平均に投資するようなものです。
世界の経済が発展すれば、利益が出るようなイメージです。
個別の株式の売買では、銘柄選びや、買いや売りの時期を考えなくてはいけません。
上手くいけば、大きく儲ける可能性もありますが、失敗すれば、大きな損失を被る可能性もあります。
仮に、最初に上手くいったとしても、いつかは大きく失敗する可能性があります。
勝ち続ける可能性は、かなり低いと思います。
投資が趣味でも仕事でもない人にとって、資産形成をする方法として、個別の株式を売買することはリスクが高すぎます。
インデックスファンドをコツコツとつみたてる投資法は、長期的に見て世界経済が発展すると考えるのであれば、いい投資法なのではないかと思っています。
当然、必ず勝つ投資法ではありませんので、インデックスファンドを購入する前に、事前にある程度の知識を身につける必要があります。
読書も乱読が効果的
藤原さんは、著書のなかで以下のように言っています。
本当に自分に必要な本と出合いたいと思う人には、習慣化した「乱読」をおすすめする。
ここで、「出合い」は「出会い」ではないんだなと感じました。
この辺りの漢字についても、藤原さんは拘って使っているのかなと感じます。
藤原さんは、3,000冊の本を読んでも、「これだ」と思える本は300冊程度と言います。
3,000冊を読んだ藤原さんでも、確実によい本に出合うための方法はないということです。
だからこそ、数が勝負なのだと。
わたしも同じように思います。
当たりの本は少ないですけど、読まないことにはわからないと思っています。
しかし、わたしが反省する点としては、読もうと思う段階でかなりの偏見が生じているということです。
藤原さんは、こだわりを捨てて「乱読」すべきと言います。
本を選ぶ段階で偏見があると、一定の本は選ばなくなってしまいます。
当たりの本を見つけることはできないと思っていることと、矛盾します。
当たりの本を選べないのであれば、偏見を捨てて乱読する価値はあると言えます。
藤原さんの本を読んで、そのことに気づかされました。
そして、「それはインデックス投資と似ているな」と。
インデックス投資と、読書の共通点
インデックス投資は、個別の銘柄を選べないから、市場平均ごと買ってしまおうという考えです。
読書でも、よい本を選べないから、乱読して多くの本を読むことによって、いい本に出合おうという考えです。
いいものを選べないという点が共通しています。
自信過剰な人は、投資でも読書でも、自分は、「よい銘柄を選べる」「よい本を選べる」と思うでしょう。
しかし、実際は、簡単には、よい銘柄や、よい本を選ぶことはできません。
本の場合は、よい本というよりは、自分に合った本と言い換えることもできるでしょう。
乱読は、自分に合う本に出合えない確率を減らしてくれるのかもしれません。
自分が本を選べると思っていることで、よい本に出合えなくなっている可能性があるのです。
そう考えると、乱読はわたしの考えにも合いそうです。
今後は、本を選ぶ段階では、なるべく偏見を捨てて選んでみようと思います。