○○したことにしよう、というのはダメです。

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決算が近づいてきて利益が出ていると、「○○したことにしようか!」というような相談を受けることがあります。

本当は、事業とは関係のない支出なのに、事業に必要な経費だったことにしようというのです。

確かに、そういうことをすると経費が増えて税金は減るかもしれません。

しかし、本来経費でないものを経費にしてしまうのは、脱税行為ですからやってはいけないことです。

経費が増えれば、税金は減る

経費が増えれば、税金が減るからと言って無駄なものを買うことはおすすめしていません。

それ以上におすすめしていないことが、経費でないものを経費にすることです。

例えば、家族旅行に行った費用を、何かの視察旅行に行ったことにして経費にしようか、とか、配偶者へのプレゼントを取引先にあげたことにして経費にしよう、とか、取引先に商品券をあげたことにしよう、とか。

本来は経費でないものを、経費にしようとすれば、経費にできてしまいます。とりあえずは、ですが。

もちろん、その後の税務調査等で、本来は経費でないことが発覚すれば、本来払うはずだった税金よりも多くのお金を支払うことになります。

でも、一番怖いのは、キリがなくなることです。

このくらいいいだろうと思って、少額のものから始めたとしても、だんだん金額が大きくなってしまいます。

いけないことという意識が薄れてしまいます。

そして、いつの間にか、事実とは全く違う金額での申告になることも考えられます。

最初は、このくらいと言っていたものが、のちには、全くの無から経費を作り出すことになってしまうかもしれません。

最初からいけないことはやらないと決めておけば、エスカレートすることもありません。

ダメなものはダメと思って考えないようにしましょう。

なかったことにするのもダメ

経費の場合は、あったことにする事で税金は減りますが、売上はなかったことにする事で税金が減ります。

売上は預金に振り込まれたものだけ計上して、現金でもらっている分はなかったことにしようか、というのも、もちろんダメです。

個人の口座に入金したり、親族の個人口座に入金するのもダメです。

真実が見えなくなり、もはや経営ではない

売上を抜いたり、経費を水増ししたら、真実の姿が見えなくなってしまいます。

売上が多いとか少ないとか、経費が多いとか少ないとか、あるいはその他の経営分析も意味を持たなくなってしまいます。

こうなってしまうと、もはや経営どころではありません。

いかに、税金を支払わないようにするかのみを考えるようになってしまいます。

まとめ

税金を払いたくないからといって、架空経費の計上や、売上を抜くといったことはやめましょう。

やりだしたら、キリがありません。

いけないことはしないと最初から決めておけば、変なことは考えずに済みます。

最後に、変なことを考える前に、合法的な節税はしっかりとやりましょう。

合法的な節税方法があるにも関わらず、それをやらずに、やってはいけないことをやっているケースがあります。

合法的な節税だけでも、結構な効果があります。この効果を自分で認識するといいです。

合法的な節税対策で、これだけの税金が減っているんだと考えることができれば、変なことも考えずに済みます。

【編集後記】

日曜日に植えたひまわりの種が芽を出しました。

立派な花を咲かせることができるでしょうか。


 

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ 千葉県生まれ、千葉県育ち。 四街道市在住。 小規模企業の節税に強い、渡邉ともお税理士事務所 代表税理士。 節税をしながら、長期の資産形成をサポート。