水瀬ケンイチさんの「お金は寝かせて増やしなさい」は、長期での資産形成を考えている人に読んでもらいたい本

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有名インデックス投資ブロガーである水瀬ケンイチさんの書いた「お金は寝かせて増やしなさい」を読みました。

水瀬さんといえば、このブログでも何回か書いていますが、わたしがインデックス投資を始めるにあたって、大きな影響を受けた人です。

2005年から「梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー」というブログを書いており、このブログも、インデック投資をしている人にとっては、有名なブログになります。

わたしが水瀬さんのことを知ったのは、リーマンショック以前のことだったと思うので、10年以上前のことです。

ダイヤモンドZAIというマネー雑誌に水瀬さんが載っていました。

当時のわたしは、個別株などの投資で資産を増やすことができないかと考えていたので、水瀬さんが実践していたインデックス投資のことをつまらない投資法だと思いました。

ですから、このときすぐにインデックス投資を始めた訳ではありません。

そこから数年してリーマンショックが起こり、個別株などでお金を増やすことは自分にはできないと思うようになってから、インデックス投資に興味を持ち始めました。

水瀬さんのブログや、「ウォール街のランダム・ウォーカー」「敗者のゲーム」「内藤忍の資産設計塾」などを読み、インデックス投資を始めることにしたのです。

ですから、わたしがインデックス投資を始めたのは8年ほど前ですが、水瀬さんは、インデックス投資を始めて15年になります。

前置きが長くなりましたが、そんな水瀬さんが書いた「お金は寝かせて増やしなさい」は、長期での資産形成を考えている人に、ぜひ読んで欲しい本となっていますので、紹介します。

インデックス投資をおすすめする理由

インデックス投資をおすすめする理由として、次の3点があげられています。

1.手間がかからないから
2.実は世界標準のスタンダードな投資法だから
3.お金の基礎知識として日常生活に役立つから

この中では、手間がかからないというのが一番でしょうか。

あくまでも本業で稼いだうえで、長期での資産形成を考えているので、手間がかからないというのは大切です。

インデックス投資の場合は、普段は株価が上がったとか下がったとかをほとんど気にしなくて済みます。

また、年金を運用しているGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)なども採用している投資法ですので安心感もあります。

長期での資産形成の場合、市場から退場したらアウトですので、インデックス投資のように市場平均に負けない投資法というのも大きなポイントです。

そして、長い目で見れば世界の株価は右肩上がりで上がってきたという歴史があります。

もちろん、今後も同じことが続くという保証はありません。投資はあくまでも自己責任ということも忘れないようにしましょう。

インデックス投資のデメリット

メリットがあればデメリットがあるのは、インデックス投資も同じです。

投資信託のデメリットとして、次の2点があげられています。

1.持っているだけで手数料がかかる
2.すぐに大儲けはできない

持っているだけで手数料がかかりますが、最近では、その手数料(信託報酬)が安いインデックスファンドが多く出てきました。

インデックス投資をする環境は10年前とは比べ物にならないくらい整ってきているのです。

手数料についてだけでなく、iDeCo(個人型確定拠出年金)や、つみたてNISAなどの税制上優遇される制度もありますので、利用しないのはもったいないというくらいです。

インデックス投資では、期待リターンは年率4%とか5%程度です。

巷にあふれている投資本には、100万円を短期間で1億円にする方法とかいうものが目立ちますが、インデックス投資は、そもそも短期間で大儲けを狙うものではありません。

年率4%や5%でも、20年や30年かけて複利の効果を利用すれば、それなりの資産を築くことができるのです。

これらのことは、考え方によっては、デメリットではなくなります。

生活防衛資金

水瀬さんの投資方法の特徴として、生活防衛資金を多くとることがあげられます。

投資資金とは別に、生活費の2年分を預金などの安全資産として確保することをすすめています。

実は、この生活防衛資金が、インデックス投資を始める高いハードルになっています。

しかし、この点についても、生活防衛資金を貯めながらインデックス投資を始めると書いてありますので、このハードルをあまり高く感じすぎなくてもいいのかなと思います。

続けるのは意外と難しい

インデックス投資は始めてしまうと、あまりやることはないので、暇になります。

そういった中で、相場環境が悪くなると、インデックス投資をやめてしまいたいと思うことも出てきます。

そういった時の対処法についても、本の中には書かれています。

わたしは、インデックス投資を始めて8年くらいですが、今のところ、やめてしまいたいと思ったことはありません。

この点は個人差があるのかもしれません。

リーマンショック級の株価の下落がなかったからかもしれません。

短期間で回復するくらいの相場の急落は気にならないようになります。

インデックス投資の15年実践記

水瀬さんがやってきたインデックス投資の15年実践記も書かれています。

インデックス投資ブログも数多くありますが、15年もインデックス投資をされている人は多くありません。

実際に15年もこの投資法を続けてきた人の言うことだけに、言葉にも重みが出ます。

投資に限らず、仕事術などもそうですが、自分が実践していないことを言われても、心に響きません。

実際にやっているからこそ、言葉が伝わるのだと思います。

ですから、今からインデックス投資を始めようとしている人にとっては、大変参考になる本だと思います。

まとめ

有名インデックス投資ブロガーの水瀬ケンイチさんの本「お金は寝かせて増やしなさい」について書いてみました。

わたしは、水瀬さんのブログを長く読んでいるので、それ程目新しいことはないように思いましたが、こうして1冊の本にまとまると、読みごたえもあり、あらためて参考になることも多くありました。

わたしは、このブログで、小規模企業の経営者や個人事業主の方の資産形成についても書いています。

大企業の社員や公務員に比べて、小規模企業の経営者や個人事業主の場合は、老後の生活費に不安があります。

iDeCoやつみたてNISAという税制上優遇された制度と、インデックス投資を組み合わせながら、長期での資産形成をして、老後の生活費の準備をして頂きたいと思っています。

そのような方にもおすすめの本となっています。

【編集後記】

今日は、税理士試験の合格発表日でした。

官報で知っている名前を数人確認することが出来ました。

発表のたびに、厳しい試験だなと思います。


 

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ 千葉県生まれ、千葉県育ち。 四街道市在住。 小規模企業の節税に強い、渡邉ともお税理士事務所 代表税理士。 節税をしながら、長期の資産形成をサポート。