年金は老後の生活費というよりも、長生きのリスクに備えるためのものと考えてもいい

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定年まで働いて、その後は年金で暮らそうと思っている人も多いでしょう。

既に定年退職している人であれば、それでいいかもしれません。

しかし、現役世代の人であれば、年金がいくら支給されるのかわかりません。

引退したら年金で暮らすというのではなく、年金は長生きをしたときのためのものと、発想を変えた方がいいかもしれません。

老後の生活費は何歳まで生きるかによって違う

老後の生活費は何歳まで生きるかによって違います。

老後を65歳以降とすると80歳まで生きるなら、老後は15年間ですが、90歳まで生きれば老後は25年間、100歳まで生きるなら、老後は35年間にもなります。

15年間と35年間では、老後の生活費が全く違います。

仮に、老後の1年間の生活費が300万円だとしたら、15年間では4,500万円になり、35年間では1億500万円にもなります。

このうち、年金で年150万円もらえるとしたら残りの150万円は貯金を取り崩すことになります。

その場合、65歳時点で、80歳まで生きるとして2,250万円、100歳まで生きるとしたら5,250万円のお金が必要ということです。

もらえる年金の額や生活費の額は人によって異なるので、自分に当てはめて計算する必要があります。

いずれにしても、何歳まで生きるかがわからなければ、老後の生活費でいくら必要かということがわかりません。

働けるうちは働いて年金を繰り下げ受給するという選択

老後の生活費がいくらかかるかわからない、年金もいくらもらえるのかわからないということであれば、働けるうちは働くという選択肢もあります。

そして、年金を繰り下げ受給します。

現在では、年金を1ヶ月繰り下げるごとに0.007%増額します。

70歳まで繰り下げれば、42%もの増額になります。

そして、公的年金は生きている限りもらえる年金です。

働けるうちは働いて、年金を繰り下げ受給することで、長生きした場合の生活費の備えができることになります。

今後は、70歳を超えて繰り下げ受給できるようになると思います。

そうなると、長生きするためのリスクに備えるには、働けるうちは働くということがポイントになります。

働いているうちは働いて、引退した途端に死んでしまうということもあるかもしれません。

その場合、年金をもらわずに死んで損をしたと思うかもしれませんが、それは仕方のないことです。

長生きするリスクに備えた結果が、たまたまそうなっただけです。

長生きしたとした場合に、生活費が足りなくなるよりはいいでしょう。

長く働くには

働けるうちは働くといっても、年を取って嫌々働くというのではなく、やりがいなどを持って働きたいものです。

そのためには、早いうちから65歳以上も無理なく働くことができる方法を見つけておいた方がいいでしょう。

今から働き方を変える必要があるかもしれないですし、何かの勉強だったり、新しいことを始めなくてはいけないかもしれません。

今の仕事は65歳以降で続けるのは難しいのであれば、今からその先のことを考えるようにしましょう。

まとめ

人生100年時代とも言われます。

そんな中で、年金の支給額は下がる可能性があります。

長生きに備えるには、働けるうちは働いて、年金の繰り下げ受給をするという方法が主流になるかもしれません。

今から、65歳以降も働くことを考えておいた方がいいでしょう。

【編集後記】

今日は、現在の税理士が高齢で引退するということでお問い合わせを頂いた方とお会いしてきました。

その税理士がわたしよりも50歳以上も年上だと聞いてびっくりしました。

平均年齢が高い税理士業界ですが、その中でも高い方だと思います。

今後は、こういった税理士変更の需要も増えてくるかもしれません。


 

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ 千葉県生まれ、千葉県育ち。 四街道市在住。 小規模企業の節税に強い、渡邉ともお税理士事務所 代表税理士。 節税をしながら、長期の資産形成をサポート。