会計処理の観点から見ると、公共料金の翌月合算処理はしない方がいいが影響は大きくない

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NTT東日本から、「翌月合算請求に関するお知らせ」というハガキが届きました。

奇数月の請求額が5,000円未満(税込)の場合は、翌月の偶数月に合算して請求するというものです。

最近はお客様の会計データを見ていても、2ヶ月に1度の支払いを見る機会が増えていたので、うちにも来たかと思いました。

わたしの記憶では、ソフトバンクやKDDIの翌月合算請求を見ることが多いように思います。

自分ではソフトバンクやKDDIを利用していないので事情はよくわかっていませんでしたが、NTTも翌月合算請求にするということですね。

恐らく少額の請求手続きをするのはコスト的に合わないということなのでしょう。

会計データとしては毎月発生していた方がいい

公共料金などは、当月分を翌月に支払うことが多いと思います。

しかし、小規模企業では、支払ったときに経費を計上していることが多いのではないでしょうか。

口座振替で支払う場合は、預金から引き落としになった日に経費が計上されます。

毎月引き落とされていれば、月別推移表などで見た場合にデータを確認しやすいです。

しかし、2ヶ月に1度となると、データの確認がしづらくなります。

今月、その経費がなくていいのか確認しないといけないからです。

引き落としの有無にかかわらず、毎月の明細を見て発生の仕訳を入力していれば、別ですが、それだとこちらの手間が増えてしまいます。

NTTからのハガキを見ると、今まで通り毎月の請求を希望する場合は、ホームページか電話で問い合わせてくださいと書いてあります。

NTT側としては、明らかに翌月合算にしたいのでしょう。

金額にして5,000円未満ですから、経営の判断という点からは大きな影響は与えません。

あくまでも、毎月出てくる経費が計上されていると、データを確認しやすいということです。

あちらの手間が減る代わりに、こちらの手間が増えるということです。

翌月合算請求が電話代だけであれば、大きな影響はないかもしれませんが、他にも、電気代、ガス代、インターネット料金、などがそれぞれに2ヶ月に1度になったとしたら、会計データの確認も大変です。

あり得ないとは思いますが、家賃や駐車場代、自動車保険料まで2ヶ月に1度なんてことになると、月別の推移としてはあまり機能しなくなってしまいます。

請求書の入力方法にも注意

ちょっと話はそれますが、仕入れなどの請求書の入力でも注意が必要なことがあります。

例えば、前月の未払があったときの請求書では、未払い分も含めた金額が請求金額として記載されていることがあります。

請求書を見て、仕入れの発生の仕訳を入力するときに、この未払い分も含めた合計額を計上してしまうと、未払分が二重に計上されることになってしまいます。

請求書によっては、間違えやすい形式のものもあるので注意しましょう。

さらには、未払がある場合に、再請求の請求書が届くことがあります。

これも再請求ということに気づかずに、入力してしまうと二重に計上されてしまいます。

自分が請求する側だとしたら

自分が支払う方の場合について書いてきましたが、自分が請求する方だったとしたらどうでしょう。

請求を翌月合算にするということは、入金がそれだけ遅くなります。

手間を考えたとしても、通常は毎月もらった方がいいでしょう。

特に小規模企業の場合は、資金繰りに余裕がないことも多いと思いますので、自分からわざわざ翌月でいいですと言う必要はないと思います。

まとめ

公共料金の翌月合算請求について書いてみました。

会計をやっている人であればわかると思いますが、データを見るうえで、あるものはあった方がスッキリするし、ないはずのものがあると気持ち悪かったりします。

そういった点で、公共料金の翌月合算請求はしない方がデータとしては見やすいし、確認もしやすいです。

ただし、細かい金額を請求するのはコストがかかるというのであれば、仕方ないのかもしれません。

数字を見るうえで気にならないということであれば、翌月合算請求でも問題ないでしょう。

それでも、毎月計上されていないと嫌だという場合は、毎月請求にしてもらえばいいと思います。

【編集後記】

何日か前の編集後記であるマンガを読むことにしたと書きましたが、まずは1巻を読みました。

今回はドラマを観て、とても良かったので原作の漫画を読むことにしました。

わたしの場合、原作を先に読んで映画やドラマを観ることが多く、原作の方が面白かったと思うことが多いです。

1巻を読んでみて、改めてドラマが凄かったんだなと思いました。

もちろん原作のマンガが良くないという訳ではなく、原作もとても良くて、ドラマでは涙が止まらないことも多かったですが、マンガを読んでも涙が出てきます。

 

福浦メーター 1986本

「FUKU-METER」というものがあり、千葉ロッテの福浦選手の2000本安打をカウントしています。今日から、このブログの最後に「福浦メーター」を勝手に設置させていただき、福浦選手の2000本安打を応援していきます。


 

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ 千葉県生まれ、千葉県育ち。 四街道市在住。 小規模企業の節税に強い、渡邉ともお税理士事務所 代表税理士。 節税をしながら、長期の資産形成をサポート。